「細雪」読了

やっとこっさ読み終りました。この作家は重厚で粘着質で倒錯的なものとばかり思っていましたが、どこにも引っかかりのない読みやすいお話しでした。
ところが、世間ではどなたも正しく要約できていないようなので私がまとめますと、

ある一家の女性が流産や黄胆、食あたりから大腸カタル、死産、神経衰弱やら猩紅熱やら南京虫に刺されたりとつぎつぎに体に異常を来すのですが、一人だけ目の下のクマという病気なのかなんなのかわからない異常で済むのかと思っていた三女がついに最後に下痢になる

ということです。
「観桜、月見、蛍狩など関西の忘れられようとする優雅な風俗・行事をうつす絵巻物語」だとかいい加減な解説は止めて欲しいですね。君は本当にこの本を読んだんか?と問い詰めたくなります。