目黒通りを白金台から都ホテル方面へ下る途中、竹友クラブという案内板に誘われ小径へ入る。巨大な古木が高い屏から空へ伸びるのを眺めながら無名の坂をのぼる。明日は大晦日だというのに途中美しい紅葉が傾きかけた日を受け赤く輝いている。大きな車は通れない人の坂。人の背よりも高い壁が両側から迫り、ゆるやかに左に曲る。振り返っても、前を見ても道の先は壁の向うに消えていく。
坂を上り切ると三光坂に出る。どうやらこの坂下の目黒通りから三光坂上まで続く広大な敷地は和光のオーナーのものらしい。
なかなかに味わい深い美坂と言えるでしょう。