そのようなリップマンを、大衆を軽蔑する反民主主義のエリートと表現してきた者たちもいる一方、歴史家のマイケル・シャドソンは、リップマンが実際に語っているのは、「民主的自治は、人が持って生まれた知能とはなんの関係もなく、むしろわれわれ全員に共通する不十分さ、つまり自らの日常的経験の範囲外にある問題に対処する能力の乏しさに関係している」と主張した

『新聞が消える(P90)』