『喪失の国、日本』M・K・シャルマ(P168)

あまりにも平和だが、かといって幸福ではないために、生きている感覚を掴みにくくなった人たちが、死や、恐怖や、愛や、幸福といった、人生において最も価値あるものを「遊び」にしはじめたのであろうか。
もし、そうならば、近未来において、愛や憎しみさえもゲーム機の中に登場し、人々はリスクを負うことのない擬似的な世界で結婚や育児や離婚の感情を楽しむようになるかもしれない