エドワード・ヤンの恋愛時代」を見直していた。
最後のシークエンス(別れを告げるシャオミンとチチ→シャオミンがエレベーターに乗り扉が閉まる→一瞬考えた後、行き先階ボタンではなく開ボタンを押す→そこにチチが立っている)について以前はハッピーエンドに見えていたが、今は二人は結局また別れるのだろうという気がする。
ほとんどの男は既に終わってしまった恋愛が捨てられない。というか終わったことが認識できない。過去に所有したものはいつまでも自分のものだと勘違いしてしまう。恋愛とは所有権の問題でしかない。それにすら気づけない。
自分が幸せにできなかった人にいつまでも昔のよしみで甘えさせてもらえると思っている。また傷つけるだけなのに。
恋愛する男女は必ずすれ違う。すれ違いに気づくのは女だけだ。男が気づいたときにはすでに終わっている。取り返しはつかない。それにも気づかない。
トリュフォーを見直そう。